12月になって気忙しくなってきましたが、この時期に見たい映画が一杯です。
「007スペクター」、終わららない内に「コードネーム UNCLE」そして
「黄金のアデレーネ」などナド。
よくお邪魔するブロ友さんの映画ブログで、この映画が<今年のベストワン>・・の記事を読み、
こちらこれはすぐに見なきゃ!と、他を後回しにして黄金のアデーレへ。

元々ヘレン・ミレンは大好きな女優さんですが、
今回も歳をとって更にカッコ良い!です♪
(BBCのTVドラマシリーズ、第一容疑者からのファンです。)
この映画は、ナチによって略奪された絵画や美術品が
元の持ち主に帰るまでの実話を映画化したものだそう。
そういえば新聞で随分前に記事を読んだ覚えがあります。
アジア人の私から見ても、色々考えさせられる映画で、
ヨーロッパの人たちには、もっと深い感慨があるのではないかと思います。
戦争時の回想シーンで、ウィーンの街にドイツ軍が入場してくるシーンがあり、
ウィーン市民は歓喜の声を持ってそれを迎えます。
花を投げ入れる人も多数、子供も敬礼して迎えます。
私はこのシーンが一番恐ろしく衝撃的でした。
主人公のマリアの戦いは、叔母のアデーレを描いた家族のものだったクリムトのこの絵を
返して欲しいという事だけでなく、
戦争によって奪われた、そして故国オーストリアから裏切られた自分の人生を
取り戻したい、という戦いだったのでしょう。
そして置き去りにせざるをえなかった両親への、償いの気持ちの表れだったのでしょうね。
しかしながら、欧米の価値観・論理感は、やはり個人の権利が確立している世界、
法律によって機能している世界だと改めて感じました。
よくぞオーストリアの宝と言われる国有だった名画を、個人に返還したものだと感心しました。
ブロ友さんの映画の紹介のお蔭で、心に残る良い映画を見ることが出来ました^^。
(米国の女性判事の役の女優さん、どこかで見たような気がしましたが、
ダウントン・アビーの伯爵夫人役の女優さんでした^^。)
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